「私に関して言えば、たとえどれほど心を痛めることであっても、私は真実のすべてを知りたい。最悪を知り、それに備えたいのだ」

- 1736年5月29日~1799年6月6日(63歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 弁護士、政治家
英文
”For my part, whatever anguish of spirit it may cost, I am willing to know the whole truth; to know the worst and provide for it.”
日本語訳
「私に関して言えば、たとえどれほど心を痛めることであっても、私は真実のすべてを知りたい。最悪を知り、それに備えたいのだ」
解説
この言葉は、真実を直視する勇気を表している。人はしばしば苦しい現実から目を背け、希望的観測に逃げ込もうとする。しかしヘンリーは、どれほど辛い現実であっても、それを知ることで初めて適切な備えができると説いた。すなわち、真実を受け入れることこそ生存と自由の条件だと示している。
歴史的背景として、この発言はアメリカ独立戦争前夜、イギリスとの和解を望む人々に対して述べられた。ヘンリーは、過去の圧政の事例を見れば将来も同じことが繰り返されると考え、妥協の幻想を捨てるよう訴えた。ここでの「最悪を知る」とは、イギリスとの戦争を避けられない現実として受け入れ、独立のために備える覚悟を固めることであった。
現代においても、この名言は危機管理や人生の選択において有効な教訓となる。環境問題や社会的対立、個人の困難においても、耳障りのよい希望に依存するのではなく、厳しい現実を直視して備える姿勢が必要である。つまり、この言葉は現実を直視する誠実さと未来を切り開く行動力を促す普遍的なメッセージである。
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