「我らは弱くはない。自然の神が我らに授けた手段を正しく用いるならば……戦いは強者のみに属するものではない。それは警戒する者、行動する者、そして勇敢な者のものでもある」

パトリック・ヘンリー(画像はイメージです)
パトリック・ヘンリー(画像はイメージです)
  • 1736年5月29日~1799年6月6日(63歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 弁護士、政治家

英文

”We are not weak if we make a proper use of those means which the God of Nature has placed in our power… the battle, sir, is not to the strong alone it is to the vigilant, the active, the brave.”

日本語訳

「我らは弱くはない。自然の神が我らに授けた手段を正しく用いるならば……戦いは強者のみに属するものではない。それは警戒する者、行動する者、そして勇敢な者のものでもある」

解説

この言葉は、アメリカ独立戦争直前の情勢において、抵抗の正当性と勝利の可能性を訴えたものである。大英帝国という圧倒的な強国に対しても、神が与えた手段、すなわち知恵・信念・勇気を用いれば決して無力ではないと説いている。ここには、戦力差に屈せず、精神的な強さが勝敗を左右するという思想が込められている。

歴史的背景として、この発言は1775年のバージニア植民地会議での有名な演説の一部である。当時、多くの人々は依然として妥協を望んでいたが、パトリック・ヘンリーは妥協を奴隷状態とみなし、独立への行動を即時に取るべきだと訴えた。彼の言葉は聴衆の心に火をつけ、独立への決意を固める大きな推進力となった。

現代においても、この名言は状況に立ち向かう勇気と行動力の重要性を示している。大企業や国家のような強大な存在に挑む市民運動や社会的弱者の闘いにおいて、勝敗は単なる力の差ではなく、警戒心・積極性・勇気によって決まるという教訓として引用され続けている。

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