「神を悟った人は、あらゆる人間の姿を夢の映画の映像のように見る。それらは宇宙意識の光の相対性と、迷妄の影によって形作られているからである」

- 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
- インド出身
- ヨーガ指導者
英文
”The man who has perceived God looks upon all types of men as dream motion-picture images, made of the relativities of the light of Cosmic Consciousness and the shadows of delusion.”
日本語訳
「神を悟った人は、あらゆる人間の姿を夢の映画の映像のように見る。それらは宇宙意識の光の相対性と、迷妄の影によって形作られているからである」
解説
この言葉は、神を悟った者の世界観を表している。神を体験した人にとって、人間の存在や行為は絶対的実在ではなく、夢や映画の映像のような相対的現れにすぎない。すなわち、人間の姿は宇宙意識という光によって映し出されつつ、同時に無明(迷妄)の影によって形を与えられていると理解される。
背景には、インド哲学の「マーヤー(幻影)」の思想がある。世界は究極的には神の意識の投影であり、人が実在と考えるものは相対的現象にすぎない。ヨガナンダはこの思想を、20世紀の西洋で理解されやすいように「映画」という比喩で説明した。映画が光と影の組み合わせで成り立つように、人間世界もまた意識と幻想の相対的作用で成立しているというのである。
現代においても、この言葉は深い洞察を与える。人間関係や社会的立場に過度に執着すれば苦しみが生じるが、それらを「映画のような相対的現れ」として見ることで、超然とした視点を持つことができる。神を悟ることが究極の目標でなくても、この比喩は日常の悩みを軽減し、より大きな意識の流れを感じる手がかりとなる。
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