「催眠術とは、他者の意識領域への侵入である。その一時的な現象は、神を悟った人々が行う奇跡とは何の共通点も持たない」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”Hypnotism is trespass into the territory of another’s consciousness. Its temporary phenomena have nothing in common with the miracles performed by men of divine realization.”

日本語訳

「催眠術とは、他者の意識領域への侵入である。その一時的な現象は、神を悟った人々が行う奇跡とは何の共通点も持たない」

解説

この言葉は、催眠術と霊的奇跡の違いを明確に区別している。催眠術は他者の心に介入し、意識を操作する行為であり、その効果は一時的で限定的である。一方、神を悟った者が行う奇跡は、個人の意識操作ではなく、神聖な力との一致から生まれる普遍的現象である。ここで強調されているのは、外的な現象に惑わされず、霊的真実を見極める姿勢である。

背景には、19世紀から20世紀初頭にかけて西洋で広まった催眠術や心霊現象への関心がある。当時、多くの人々が超常的現象に惹かれていたが、ヨガナンダはそれらを霊的解脱と混同する危険を警告した。彼にとって霊的奇跡とは、神との合一によって自然に現れる表れであり、人為的な暗示や操作とは本質的に異なるものであった。

現代においても、この区別は重要である。心理的影響力やテクニックによる操作は人を一時的に変えることができても、魂の本質を変革することはできない。真の霊的力は他者を支配することではなく、神聖な真理を体現することにある。この名言は、霊的成長と一時的な現象を混同しないようにするための普遍的な指針といえる。

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