「宇宙エネルギーは延髄を通じて体内に入り、その後大脳へと伝わり、そこで蓄えられ集中される」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”Cosmic energy enters the body through the medulla and then passes to the cerebrum, in which it is stored or concentrated.”

日本語訳

「宇宙エネルギーは延髄を通じて体内に入り、その後大脳へと伝わり、そこで蓄えられ集中される」

解説

この言葉は、ヨガ的身体観における宇宙エネルギーの流入経路を示している。延髄は生命エネルギーの出入り口とされ、呼吸や循環など生命維持の働きを担う中心でもある。そこから大脳に至ることで、宇宙エネルギーは意識と結びつき、精神活動や霊的覚醒の基盤となると説かれている。

背景として、ヨガナンダはインド伝統のプラーナ(生命エネルギー)の思想を、西洋の生理学的知識と結びつけて説明した。科学的解剖学の用語である「延髄」「大脳」を用いることで、瞑想や呼吸法における霊的現象を合理的に理解させようとしたのである。これは、彼が霊的実践を単なる信仰ではなく、科学的探求として提示したことを示している。

現代においても、この視点は興味深い意味を持つ。神経科学の観点では、大脳は意識や記憶を司る中枢であり、延髄は生命の根幹を支える器官である。ヨガナンダの説明を象徴的に捉えれば、宇宙エネルギーとは生命を支える根源力であり、それが心身を超えて意識の働きと結びついていると理解できる。この名言は、生命エネルギーと意識の関係を示す霊的・科学的な橋渡しの言葉なのである。

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