「人生において神に第二の位置を割り当てることは、私には考えられなかった。神は宇宙の唯一の所有者であり、生から生へと沈黙のうちに私たちに贈り物を与えてくださる。しかし、ただ一つ神が所有されないものが残る。それは人間の愛であり、それを拒むか捧げるかは各人の心に委ねられている」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”To allot God a secondary place in life was, to me, inconceivable. Though He is the sole Owner of the cosmos, silently showering us with gifts from life to life, one thing yet remains which He does not own, and which each human heart is empowered to withhold or bestow – man’s love.”

日本語訳

「人生において神に第二の位置を割り当てることは、私には考えられなかった。神は宇宙の唯一の所有者であり、生から生へと沈黙のうちに私たちに贈り物を与えてくださる。しかし、ただ一つ神が所有されないものが残る。それは人間の愛であり、それを拒むか捧げるかは各人の心に委ねられている」

解説

この言葉は、神への愛の自発性を強調している。神は宇宙全体を支配し、生命を支え、あらゆる恵みを与える存在である。しかし唯一、人間の愛だけは強制されるものではなく、自由意志によってのみ与えられる贈り物であると説かれている。ここに、信仰を単なる義務ではなく、心からの愛の行為とするヨガナンダの姿勢が示されている。

背景には、彼がインドの霊的伝統を受け継ぎつつも、西洋のキリスト教的愛の概念を取り入れた点がある。神は全能でありながら、人間に自由を与え、その自由を通じてのみ愛を得ることを望むという考えは、東西の霊的伝統を架橋する発想であった。ヨガナンダにとって、神への愛を自発的に捧げることが霊的成長の核心だったのである。

現代においても、この言葉は深い意味を持つ。人は富や地位を持ちながらも心が満たされないことがあるが、神聖なものに愛を向けるとき、存在の中心に真の喜びと平安が宿る。強制されない愛、自ら選び取る愛こそが、信仰や人間関係の根本を成す。この名言は、自由意志に基づく愛の尊さを思い起こさせる普遍的な指針となっている。

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