「私の最も初期の記憶は、前世の時代錯誤的な特徴を伴っていた。ヒマラヤの雪の中にいる一人のヨギとしての遠い生涯を、私は明確に思い出した。過去のその一端の記憶は、次元を超えたつながりによって、未来の一端をも私に示してくれた」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”I find my earliest memories covering the anachronistic features of a previous incarnation. Clear recollections came to me of a distant life, a yogi amidst the Himalayan snows. These glimpses of the past, by some dimensionless link, also afforded me a glimpse of the future.”

日本語訳

「私の最も初期の記憶は、前世の時代錯誤的な特徴を伴っていた。ヒマラヤの雪の中にいる一人のヨギとしての遠い生涯を、私は明確に思い出した。過去のその一端の記憶は、次元を超えたつながりによって、未来の一端をも私に示してくれた」

解説

この言葉は、ヨガナンダ自身の前世体験の記憶を語っている。幼少期から、彼はヒマラヤに生きるヨギとしての前世を明確に思い出すことができたと述べている。ここで強調されているのは、記憶が単なる過去の回想にとどまらず、時間を超えて未来をも垣間見せるという霊的体験の性質である。

背景には、インド思想における輪廻転生の観念がある。魂は肉体を超えて存在し、幾度も生まれ変わりながら進化を続けるとされる。ヨガナンダはその思想を自らの実体験として語り、西洋に伝えることで、人生を超越した魂の連続性を強調した。これは彼の教えにおける重要なテーマであり、個人的体験を通じて普遍的な霊的真理を示そうとしたものである。

現代においても、この言葉は深い示唆を与える。人は過去の経験や記憶に学ぶだけでなく、それが未来への直感や洞察につながることがある。輪廻の思想を信じるか否かに関わらず、過去と未来を結ぶ内的つながりを意識することは、人生の方向性を見出す助けとなる。つまり、魂の旅路を広い時間軸で捉えることで、現代人もまた自己理解を深めることができるのである。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?

「パラマハンサ・ヨガナンダ」の前後の名言へ


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最も新しい 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る