「ヨガとは、思考の自然な騒乱を制御する方法である。その騒乱は、公平にもあらゆる国の人々が霊としての真の本質を垣間見ることを妨げている。ヨガは、太陽の癒しと公平な光と同じように、東西の隔てを知ることはない」

- 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
- インド出身
- ヨーガ指導者
英文
”Yoga is a method for restraining the natural turbulence of thoughts, which otherwise impartially prevent all men, of all lands, from glimpsing their true nature of Spirit. Yoga cannot know a barrier of East and West any more than does the healing and equitable light of the sun.”
日本語訳
「ヨガとは、思考の自然な騒乱を制御する方法である。その騒乱は、公平にもあらゆる国の人々が霊としての真の本質を垣間見ることを妨げている。ヨガは、太陽の癒しと公平な光と同じように、東西の隔てを知ることはない」
解説
この言葉は、ヨガを普遍的な精神的実践として位置づけている。思考の騒乱は人間に共通するものであり、それが真の霊的自己への直観を遮ると説く。したがって、ヨガは国や文化を超えて、人類共通の課題を解決する道として提示されている。
背景として、ヨガナンダは20世紀前半にインドからアメリカへ渡り、東洋の精神修養を西洋に広めた先駆者である。当時、西洋ではヨガが異国的・神秘的なものと受け止められがちであったが、彼はそれを普遍的人間学として紹介した。つまり、ヨガはインド的伝統にとどまらず、太陽の光のように万人に等しく開かれた霊的手段であると主張したのである。
現代社会においても、この視点は有効である。瞑想や呼吸法を含むヨガは、ストレス社会の中で心を静め、内的本質に立ち返る手段として広く用いられている。また「東洋のもの」「西洋のもの」といった二分法を越え、普遍的な人間的実践として受け入れられている点で、ヨガナンダの予見は時代を超えて実証されているのである。
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