「最も賢明なのは公平であることだ。健康を持っていても、それに執着すれば常に失うことを恐れるだろう。その喪失を恐れていて病にかかれば、苦しむことになる。ならば、なぜ自己の中に永遠の喜びを見出さないのか」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”It is wisest to be impartial. If you have health, but are attached to it, you will always be afraid of losing it. And if you fear that loss, but become ill, you will suffer. Why not remain forever joyful in the Self?”

日本語訳

「最も賢明なのは公平であることだ。健康を持っていても、それに執着すれば常に失うことを恐れるだろう。その喪失を恐れていて病にかかれば、苦しむことになる。ならば、なぜ自己の中に永遠の喜びを見出さないのか」

解説

この言葉は、執着の危険性内的喜びの探求を説いている。健康や財産といった外的条件は一時的なものであり、それに固執することで恐れや苦しみが生まれると指摘している。ヨガナンダにとって真の幸福とは、変わりゆく外界ではなく、不変の自己(Self)に根ざした喜びであった。

背景として、ヨガナンダは東洋のヨーガ哲学を西洋に広める中で、インド思想の「非執着(ヴァイラーギャ)」や「内的平安」を強調した。20世紀の物質的繁栄や競争社会に対し、彼は人間が永続的幸福を追い求めるなら、外的条件ではなく霊的自己に立脚すべきだと説いた。この考えは、インド哲学の伝統とキリスト教的精神性を融合させたものである。

現代においても、この名言は深い意味を持つ。健康や成功への過度な依存は、不安や恐怖を増大させる要因となる。これに対し、瞑想や内省を通して自己の中にある静かな喜びを見出すことは、人生の逆境や不確実性を超えて心の安定をもたらす。例えば、病気や困難の中にあっても、内なる平安を持つ人は揺らがずに生きられるのである。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?

「パラマハンサ・ヨガナンダ」の前後の名言へ


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最も新しい 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る