「人間も子どもも他の動物も、その多くの遊びは戦いの模倣である」

ジョナサン・スウィフト(画像はイメージです)
ジョナサン・スウィフト(画像はイメージです)
  • 1667年11月30日~1745年10月19日(77歳没)
  • アイルランド出身
  • 作家、風刺家、聖職者

英文

”Most sorts of diversion in men, children and other animals, are in imitation of fighting.”

日本語訳

「人間も子どもも他の動物も、その多くの遊びは戦いの模倣である」

解説

この言葉は、遊びと闘争本能の関係を指摘している。スウィフトは、人間や動物が行う娯楽や遊びの多くが、実際には戦いを模したものであると述べている。つまり、遊びの中には競争や力比べといった要素が含まれており、本能的な闘争心を安全な形で発散する役割を果たしているのである。

18世紀の社会でも、子どもの遊びには取っ組み合いや競争が多く、また大人の娯楽も決闘やスポーツといった模擬的な戦いが中心であった。スウィフトはその現実を観察し、人間の娯楽が本質的に争いの模倣であるという普遍的な構造を指摘したと考えられる。

現代でもこの視点は当てはまる。スポーツ、ゲーム、さらにはeスポーツに至るまで、勝敗や競争を前提とするものが圧倒的に多い。スウィフトの言葉は、遊びの根底に潜む闘争本能を理解することが、人間や社会の行動を読み解く鍵であることを示している。

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