「子どもに対して才気を振りかざしてはならない」

ジョナサン・スウィフト(画像はイメージです)
ジョナサン・スウィフト(画像はイメージです)
  • 1667年11月30日~1745年10月19日(77歳没)
  • アイルランド出身
  • 作家、風刺家、聖職者

英文

”Don’t set your wit against a child.”

日本語訳

「子どもに対して才気を振りかざしてはならない」

解説

この言葉は、大人と子どもの間にある力の不均衡を指摘している。大人が知恵や機知をもって子どもを論破したりからかったりすることは、公平さを欠き、むしろ卑小な態度であるとスウィフトは戒めている。つまり、才知は弱者を相手に誇示するのではなく、正しく使われるべきであるという倫理的教訓である。

18世紀の社会においても、教育や家庭の場で大人が子どもに対して権威をふるうことは一般的だった。スウィフトはそうした風潮に対し、知恵を弱者を傷つけるためではなく育むために使うべきだと警告している。この発言には、彼の人間理解と道徳観が表れている。

現代においても、この言葉は示唆的である。子どもだけでなく、立場の弱い人に対して知識や弁舌を誇示することは不公正であり、対等な関係を損なう。スウィフトの言葉は、知恵や機知を正しい相手に、正しい方法で使うべきだという普遍的な真理を伝えている。

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