「人生の一部だけでなく、その全体を理解しなければならない。だからこそ本を読み、空を見上げ、歌い、踊り、詩を書き、苦しみ、そして理解する必要がある。それらすべてが人生なのだから」

- 1895年5月11日~1986年2月17日(90歳没)
- インド出身
- 思想家、精神的指導者
英文
”You must understand the whole of life, not just one little part of it. That is why you must read, that is why you must look at the skies, that is why you must sing and dance, and write poems and suffer and understand, for all that is life.”
日本語訳
「人生の一部だけでなく、その全体を理解しなければならない。だからこそ本を読み、空を見上げ、歌い、踊り、詩を書き、苦しみ、そして理解する必要がある。それらすべてが人生なのだから」
解説
この言葉は、人生を全体として捉えることの重要性を説いている。クリシュナムルティは、人生を部分的な経験や活動に限定するのではなく、喜びや苦しみ、美や表現、自然との関わりを含むあらゆる次元を理解する必要があると強調する。人生は単なる成功や学問だけでなく、広がりを持った総体として理解されるべきものである。
ここでの中心的な指摘は、学びと体験の統合である。読書や知識の習得だけでは人生を理解できないし、感情や美的体験だけでも不十分である。知性と感性、喜びと苦しみ、個人的探求と自然との関わりを統合的に受け止めるとき、初めて人生の全体像に触れることができる。
現代においても、この言葉は深い意味を持つ。効率や専門性が重視される社会では、人は往々にして狭い分野や役割に閉じ込められがちである。しかしクリシュナムルティの言葉は、人生を広く、豊かに、多面的に経験することが本当の理解につながると教えており、人間としての全体的な成長を促す指針となっている。
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