「恐れを持たない人は攻撃的ではない。いかなる恐れの感覚も持たない人こそ、真に自由で平和な人である」

- 1895年5月11日~1986年2月17日(90歳没)
- インド出身
- 思想家、精神的指導者
英文
”A man who is not afraid is not aggressive, a man who has no sense of fear of any kind is really a free, a peaceful man.”
日本語訳
「恐れを持たない人は攻撃的ではない。いかなる恐れの感覚も持たない人こそ、真に自由で平和な人である」
解説
この言葉は、恐れと攻撃性の関係を明らかにしている。クリシュナムルティは、人間が攻撃的になるのは多くの場合、内に潜む恐怖からだと考えた。恐れは自己防衛の衝動を生み、それが他者への敵意や攻撃に転化する。したがって、恐れを超えた人は他者を攻撃する必要がなくなり、自然に平和な存在となるのである。
ここで強調されているのは、恐れからの自由こそが真の平和をもたらすという点である。恐れのない人は自分を守ろうとする不安に縛られず、比較や競争にもとらわれない。その心は静かで調和的であり、真の自由を体現している。平和は外的な制度や規制によってではなく、恐れを超えた心の状態から生まれる。
現代社会においても、この洞察は普遍的である。個人間の争いから国家間の戦争まで、その多くは恐怖――失うことへの恐れ、他者に支配されることへの恐れ――によって動かされている。クリシュナムルティの言葉は、恐れを理解し、それを超えることが、自由で平和な人間を生み出す唯一の道であると教えている。
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