「ひとたび選ばれたなら、教皇はイエスがペトロに与えた約束によって、誤りの可能性から守られる。神は、浪費家の政治家であっても、責任ある教皇へと変えるだろう。」

教皇フランシスコ(画像はイメージです)
教皇フランシスコ(画像はイメージです)
  • 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
  • アルゼンチン出身
  • カトリック教会第266代ローマ教皇

英文

“Once elected, the Pope is by virtue of the promise of Jesus to Peter, the Pope is preserved from the possibility of error. God would change any spendthrift politician into a responsible Pope.”

日本語訳

「ひとたび選ばれたなら、教皇はイエスがペトロに与えた約束によって、誤りの可能性から守られる。神は、浪費家の政治家であっても、責任ある教皇へと変えるだろう。」

解説

この言葉は、カトリックにおける教皇の権威と無謬性(infallibility)に関する信仰を背景にしている。イエスがペトロに「あなたは岩である。この岩の上にわたしの教会を建てる」(マタイ16:18)と語ったことを根拠に、教皇はその後継者として神に守られ、信仰と道徳の核心に関して誤りを犯さないとされる。

ここでフランシスコは、教皇職が人間的資質や過去の政治的傾向に依存しないことを強調している。たとえ「浪費家の政治家」のように世俗的に不安定な人物であっても、神の働きによって責任感ある指導者へと変えられるという確信が示されている。

現代的に考えると、これは制度や肩書きよりも、神の導きと使命が人を変える力を持つことを表している。また、組織や社会においても、真に重要なのは権威や役職に伴う使命感とそれを支える信頼であると読み替えることができる。教皇は単なる人間ではなく、神の摂理に導かれた奉仕者であるという視点が強調されている。

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