「女性のいない教会は、マリアのいない使徒団のようなものである。聖母は使徒たちよりも重要であり、教会そのものも女性的であり、キリストの花嫁であり、母である」

- 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
- アルゼンチン出身
- カトリック教会第266代ローマ教皇
英文
“A church without women would be like the apostolic college without Mary. The Madonna is more important than the apostles, and the church herself is feminine, the spouse of Christ and a mother.”
日本語訳
「女性のいない教会は、マリアのいない使徒団のようなものである。聖母は使徒たちよりも重要であり、教会そのものも女性的であり、キリストの花嫁であり、母である」
解説
この言葉は、女性の存在の不可欠さを強調している。フランシスコは、教会が単なる男性的な制度ではなく、母性的・受容的・養育的側面を持つことを示し、それを象徴する存在として聖母マリアを挙げている。女性は補助的な立場にとどまるのではなく、教会の本質そのものに深く関わっているのである。
歴史的に、教会は長らく聖職を男性に限定してきたが、その一方でマリアへの崇敬は極めて大きな位置を占めてきた。フランシスコの言葉は、マリアが使徒たちより重要とまで表現することで、女性の役割が教会の根幹にあることを鮮明に打ち出している。これは、教会の刷新において女性の声や働きを無視できないことを示唆するものである。
現代社会においても、この言葉は重要な意味を持つ。男女平等や女性の社会参加が求められる中で、教会もまた女性を中心に据える視点が必要とされている。母であり花嫁である教会の姿を想起することは、権威主義的ではなく、養育と愛に基づく共同体の再生につながるといえる。
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