「生まれることなく、不当に中絶される運命にあるすべての子どもは、イエス・キリストの顔を持ち、主の顔を持っている」

- 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
- アルゼンチン出身
- カトリック教会第266代ローマ教皇
英文
“Every child that isn’t born, but is unjustly condemned to be aborted, has the face of Jesus Christ, has the face of the Lord.”
日本語訳
「生まれることなく、不当に中絶される運命にあるすべての子どもは、イエス・キリストの顔を持ち、主の顔を持っている」
解説
この言葉は、胎児の命を尊厳あるものとして守るべきだという強い信念を示している。中絶される子どもをイエス・キリストになぞらえることで、単なる医療行為や社会問題としてではなく、神の姿を宿す存在を奪う行為であると訴えている。ここで強調されているのは、いかなる命も神の前で尊いという価値観である。
背景には、カトリック教会が一貫して中絶に反対してきた立場がある。教皇は、その倫理的立場を改めて明確にし、胎児の命を軽視する社会の風潮に警鐘を鳴らしている。この発言は、命の不可侵性と神聖さを信仰の中心に据える姿勢を反映している。
この名言は、現代社会における生命倫理の議論とも深く関わる。中絶に関する意見は多様であり、女性の権利や社会的状況と複雑に絡み合う。しかし教皇は、この言葉を通じて、まず命の尊さを忘れてはならないと強調している。すなわち、どのような立場に立つとしても、人間の命を神の顔を宿すものとして尊重する姿勢が出発点であるべきだという普遍的なメッセージを含んでいる。
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