「まずヨーロッパで、そして今やアメリカで、選ばれた人々は国民を借金漬けにし、依存の雰囲気を作り出すことを自らに課してきた。なぜか。それは自らの権力を拡大するという利己的な必要のためである」

教皇フランシスコ(画像はイメージです)
教皇フランシスコ(画像はイメージです)
  • 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
  • アルゼンチン出身
  • カトリック教会第266代ローマ教皇

英文

“In Europe first and now in America, elected men have taken it upon themselves to indebt their people to create an atmosphere of dependency. And why? For their own selfish need to increase their own personal power.”

日本語訳

「まずヨーロッパで、そして今やアメリカで、選ばれた人々は国民を借金漬けにし、依存の雰囲気を作り出すことを自らに課してきた。なぜか。それは自らの権力を拡大するという利己的な必要のためである」

解説

この言葉は、政治指導者が国民を負債と依存に縛りつける構造を批判するものである。本来、選ばれた者は国民のために奉仕する責任を負うはずだが、ここではその立場を利用し、権力の強化という私的な目的のために経済的な従属を作り出していると告発している。

背景には、国家債務の拡大や経済政策による国民の依存体質がある。特に選挙で選ばれた政治家が、短期的な人気や自己の権力基盤を固めるために安易な借金政策を進め、結果的に社会全体を苦しめてきたという現実がある。教皇はそれを倫理的に誤った行為とし、国民を支配するための仕組みと見なしている。

この名言は、現代政治に対する普遍的な警告である。経済政策や財政運営は、人々の尊厳と生活を守るためのものでなければならない。にもかかわらず、権力欲が優先されると、社会は借金と依存の悪循環に陥る。したがってこの言葉は、政治においても経済においても、責任ある指導と倫理的な基盤が不可欠であることを強く訴えている。

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