「今日、ニュースになるのはスキャンダルであり、それは報道される。しかし食べ物のない子どもたちの多さはニュースにならない。これは重大なことであり、このような状況の中で私たちは安心して休むことはできない」

- 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
- アルゼンチン出身
- カトリック教会第266代ローマ教皇
英文
“Today, the news is scandals; that is news, but the many children who don’t have food – that’s not news. This is grave. We can’t rest easy while things are this way.”
日本語訳
「今日、ニュースになるのはスキャンダルであり、それは報道される。しかし食べ物のない子どもたちの多さはニュースにならない。これは重大なことであり、このような状況の中で私たちは安心して休むことはできない」
解説
この言葉は、社会の関心が歪んでいる現実を厳しく指摘している。人々はスキャンダルや不祥事には強い関心を示す一方で、飢餓や貧困といった深刻な問題には無関心である傾向がある。教皇は、この価値観の逆転を「重大なこと」とし、真に注目されるべきは人間の基本的な生存の問題であると訴えている。
背景には、世界の飢餓や極度の貧困が依然として広がっている状況がある。報道機関や社会の注目がセンセーショナルな話題に偏ることで、弱者の苦しみが見過ごされてきた。教皇は、飢える子どもたちの現実が無視されることこそ最大のスキャンダルだと強調しているのである。
この名言は、私たち一人ひとりの生活にも深く関わる。日常的に消費するニュースの背後には、伝えられない多くの苦しみが存在する。したがって、情報の受け手として何に目を向けるかを考える責任がある。教皇の言葉は、スキャンダルに心を奪われるのではなく、飢餓や貧困という現実に行動で応答することを求める普遍的な呼びかけである。
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