「人生が悲劇的であるのは、地球が回り、太陽が容赦なく昇り沈むからであり、そしていつの日か、私たち一人ひとりにとって太陽が最後に沈む時が訪れるからだ」

ジェイムズ・ボールドウィン(画像はイメージです)
ジェイムズ・ボールドウィン(画像はイメージです)
  • 1924年8月2日~1987年12月1日(63歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 作家、評論家、公民権運動家

英文

”Life is tragic simply because the earth turns and the sun inexorably rises and sets, and one day, for each of us, the sun will go down for the last, last time.”

日本語訳

「人生が悲劇的であるのは、地球が回り、太陽が容赦なく昇り沈むからであり、そしていつの日か、私たち一人ひとりにとって太陽が最後に沈む時が訪れるからだ」

解説

この言葉は、人生の悲劇性を宇宙の普遍的なリズムに重ね合わせて語っている。太陽の昇降という自然の摂理は変えることができず、その中で人間の生命は有限であり、やがて終わりを迎える。この避けられない事実こそが人生の悲劇性の根源であるとボールドウィンは述べている。

彼がこのように語った背景には、死と時間に対する人間の根源的な不安がある。公民権運動や社会的闘争に身を置いたボールドウィンは、個々の人生の有限性と、抗えない自然の摂理を強く意識していた。人生の悲劇性は個人的失敗や社会的不正だけではなく、宇宙的な必然からも生じるのだと彼は見抜いていた。

現代においても、この洞察は変わらない。科学や医学が進歩しても、人間は死という限界から逃れられない。人生の有限性を悲劇と受け止めつつ、その中で意味や価値を見いだすことこそが、人間に課された普遍的な課題であるといえる。

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