「軍務にとって最も有害なのは、規律の軽視である。なぜなら、軍における優位を決するのは兵の数よりも規律だからである」

ジョージ・ワシントン(画像はイメージです)
ジョージ・ワシントン(画像はイメージです)
  • 1732年2月22日~1799年12月14日(67歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 軍人、政治家、「アメリカ独立戦争の総司令官」

英文

“Nothing can be more hurtful to the service, than the neglect of discipline; for that discipline, more than numbers, gives one army the superiority over another.”

日本語訳

「軍務にとって最も有害なのは、規律の軽視である。なぜなら、軍における優位を決するのは兵の数よりも規律だからである」

解説

この言葉は、軍の強さを決定づけるのは規律であるというワシントンの確信を表している。彼は、数の多さよりも、訓練され秩序ある軍隊が戦いにおいて優位に立つと主張し、規律の欠如は組織そのものを危機に晒すと警告している。規律は戦場での即応性や統率を保つ基盤であり、勝敗を左右する最も重要な要素とされていた。

背景には、ワシントンが指揮した大陸軍の実情がある。独立戦争当初、軍は装備も人数も不足し、民兵の寄せ集めにすぎなかった。だがワシントンは規律と訓練を重ねることで、劣勢な軍を組織的戦力へと変貌させた。その実体験が、この言葉の重みを支えている。

現代でもこの言葉は有効である。組織やチームにおいても、人数や資源の多寡ではなく、内部の規律や協調の強さが成果を生む鍵である。ワシントンの教えは、秩序と統制こそが集団の力を最大化するという、時代を超えた真理を伝えている。

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