「理性を尽くせば、究極的に至高の存在へと行き着かざるを得ない」

- 1732年2月22日~1799年12月14日(67歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 軍人、政治家、「アメリカ独立戦争の総司令官」
英文
“It is impossible to reason without arriving at a Supreme Being.”
日本語訳
「理性を尽くせば、究極的に至高の存在へと行き着かざるを得ない」
解説
この言葉は、理性の探求が必然的に神の存在を指し示すという考えを表している。ワシントンは啓蒙思想の影響を受けつつも、宇宙や人間の秩序を説明するうえで至高の存在を認めざるを得ないと捉えた。ここには、信仰と理性を対立させるのではなく、理性が神を導く道となるという発想がある。
背景として、18世紀アメリカは啓蒙思想と宗教的信念が交錯する時代であった。多くの建国の父たちは厳格な宗派的信仰よりも、自然法や理性に基づくデイズム的な神観を抱いていた。ワシントンもその一人であり、神を人間社会や国家の秩序を支える根源として理解した。
現代においても、この言葉は議論の余地を持つ。科学や哲学が進展する中で、神の存在を理性で説明することは容易ではないが、人間が理性を用いて世界の根源を問うとき、何らかの超越的原理に行き着くという発想は今も生きている。ワシントンの言葉は、理性と信仰を架橋しようとした啓蒙期の思想を象徴している。
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