「トム・デイレーが選挙資金法を破ったかどうかは定かではない。だが彼は、それを破っているように見せる努力だけは惜しまなかった」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“Tom DeLay may or may not have broken campaign finance laws, but he did his best to look like he was breaking them.”

日本語訳

「トム・デイレーが選挙資金法を破ったかどうかは定かではない。だが彼は、それを破っているように見せる努力だけは惜しまなかった」

解説

この名言は、政治家の行動とその印象のギャップを辛辣に風刺した一言である。P・J・オロークは、共和党の有力議員トム・デイレーに対して、法的に有罪かどうかではなく、その振る舞いや立ち居振る舞いがいかにも「怪しい」ことの方が印象に残ると語っている。つまり、イメージの悪さ自体が信頼を損なうという皮肉である。

「実際に違法かどうか」と「違法に見えるかどうか」は異なるが、政治の世界では後者の方が時に深刻な影響をもたらす。オロークは、「彼は違法かもしれないが、何より『違法に見える』ように行動していた」と述べることで、政治家に求められる透明性と節度の欠如を風刺している。

この名言は、政治における「法の抜け道」と「道徳的な印象」の対立を象徴する。トム・デイレーのような人物に限らず、政治的不信を招くのは往々にして「実態」よりも「見た目」であることをオロークは突いている。そして、違法でないからといって信用に値するとは限らないという現実を、ユーモアと皮肉で表現しているのである。

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