「公立学校の問題は、教室の過密でもなければ、教員組合でもない。予算不足やコンピュータ機器の不足でもない。問題なのは、あんたのクソガキたちだ」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“The problem with public school is not overcrowding in the classroom. The problem is not teacher unions. The problem is not underfunding or lack of computer equipment. The problem is your damn kids.”

日本語訳

「公立学校の問題は、教室の過密でもなければ、教員組合でもない。予算不足やコンピュータ機器の不足でもない。問題なのは、あんたのクソガキたちだ」

解説

この名言は、教育問題における「外的要因への責任転嫁」に対する痛烈な批判と皮肉である。P・J・オロークは、公立学校の問題を語る際にありがちな「制度の不備」や「資源の不足」ではなく、子ども自身の態度や家庭環境に問題の根本があるという、不都合ながらしばしば無視されがちな現実を強調している。

「your damn kids(あんたのクソガキ)」という表現は、辛辣で挑発的である一方、教育の失敗を「他人のせい」にする大人たちへの風刺でもある。オロークは、教育の質を語る前に、まず学ぶべき姿勢を持たない子どもたちと、それを育てている家庭の責任を直視せよと訴えているのである。

この名言は、教育改革や学校運営において、制度や設備以上に「人間の質」が問われるという本質的な視点を提供する。オロークの過激な表現は、聞き手の防衛反応を刺激しながらも、深い自己反省と社会的議論を促す。それは単なる暴言ではなく、現代の教育議論における「最後に触れたくない真実」をあえて突きつける言葉なのである。

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