「ベビーブーム世代は楽しんできたと思う。時には少し度が過ぎたかもしれない。そして我々はいまも楽しみ続けている。おそらく少し度が過ぎているのだろう」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”I think the Baby Boom has enjoyed itself, maybe sometimes a little too much, and we’re continuing to enjoy ourselves, maybe a little too much.”

日本語訳

「ベビーブーム世代は楽しんできたと思う。時には少し度が過ぎたかもしれない。そして我々はいまも楽しみ続けている。おそらく少し度が過ぎているのだろう」

解説

この名言は、ベビーブーム世代の自己認識と享楽的傾向をユーモラスに示している。オロークは、自分の属する世代が戦後の繁栄を背景に大いに楽しんできたことを認め、その楽しみが時に行き過ぎだったと振り返っている。そして現在も同じ傾向が続いていることを、軽い自己批判を込めて語っている。

背景として、アメリカのベビーブーマー世代は、戦後の経済成長、カウンターカルチャー、消費社会の拡大といった時代を享受した。物質的繁栄や自由の追求は豊かさをもたらした一方で、環境問題や社会的不均衡といった副作用も生んだ。オロークはその両義性を「楽しみすぎた」という表現に凝縮している。

現代に応用すると、この言葉は世代間の責任と持続可能性を考える視点を与える。ベビーブーマーが享受した豊かさの影響は、次世代に負担を残す側面もある。オロークの皮肉は、享楽的な生き方の魅力を認めつつ、節度や責任感を伴わない自由が社会にどのような影響を及ぼすかを問い直すものとなっているのである。

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