「言語に関する意見は、算数に関する意見と同じくらい面白い」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“Opinions of language are as interesting as opinions of arithmetic.”

日本語訳

「言語に関する意見は、算数に関する意見と同じくらい面白い」

解説

この言葉は、言語や文法に対する主観的な意見の無意味さを、算数という明確なルールを持つ分野との比較によって皮肉っている。算数では正解は明白であり、誰かの「意見」によって左右されるものではない。オロークは、言語にもある程度それと同じ厳密性や客観性が必要だという立場を示していると解釈できる。

ここでのポイントは、言語が主観的な感性の対象として語られすぎているという批判である。たとえば、「この言い回しは美しい」「この文法は古くさい」といった意見は、算数における「私は3+2が6の方が気に入っている」と言うのと同じくらい無意味だ、ということを冷笑的なユーモアで表現している。

現代のSNSや論壇において、言葉の使い方や表現方法をめぐって感情的な議論や文化戦争が繰り広げられる状況にも通じる。オロークのこの名言は、言語における客観性と実用性の価値を再認識せよという警句であり、感性や美学に頼るだけでは意味を見失うという保守的・合理主義的な視点を体現している。

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