「誕生日やクリスマスに面白いグリーティングカードを送ってはいけない。そういう陽気な効果が必要なのは葬式なのだから」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“Don’t send funny greeting cards on birthdays or at Christmas. Save them for funerals, when their cheery effect is needed.”

日本語訳

「誕生日やクリスマスに面白いグリーティングカードを送ってはいけない。そういう陽気な効果が必要なのは葬式なのだから」

解説

この名言は、ユーモアの本質とその最も効果的な使いどころについての逆説的な洞察である。P・J・オロークは、通常は笑いを共有する場とされる誕生日やクリスマスではなく、悲しみに包まれる葬儀の場こそがユーモアを必要とすると説くことで、日常の価値観を皮肉交じりに覆している。

ここでのポイントは、ユーモアが最も力を持つのは、人が苦しみや喪失を経験しているときだという考えである。慣習に従って陽気なカードを贈ることは一見礼儀正しいが、本当に人を慰めるユーモアは、むしろ暗く沈んだ空気の中でこそ活きる。つまり、笑いは慰めであり、再起のきっかけにもなり得るという、笑いの機能への深い理解が示されている。

現代においても、葬儀の場での「思い出話」や「故人のユーモア」への言及は、集まった人々の心を和らげ、生きる力を取り戻す助けとなることがある。オロークはそれを、あえてグリーティングカードという軽妙な題材を使って表現することで、ユーモアの本質を際立たせているのである。

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