「化学的あるいは生物学的に言えば、私たちは多くのことを研究していますが、その半分も理解していません。私たちはその半分 ― 象徴的に ― しか知らず、自分自身のことさえ半分以上は分かっていないのです」

- 1933年2月18日~
- 日本出身(後にアメリカ合衆国に帰化)
- 前衛芸術家、音楽家、平和活動家、「ジョン・レノンの妻」
英文
”Chemically speaking or biologically, we research things, but we don’t know half of them. We only know our half of it – symbolically – and we don’t know ourselves more than half.”
日本語訳
「化学的あるいは生物学的に言えば、私たちは多くのことを研究していますが、その半分も理解していません。私たちはその半分 ― 象徴的に ― しか知らず、自分自身のことさえ半分以上は分かっていないのです」
解説
この言葉は、人間の知識の限界と自己理解の不完全さを示している。科学的研究が進んでも、世界や生命現象について分かっていないことが多く、むしろ未知の部分の方が大きい。そして外の世界だけでなく、自分自身の存在や本質さえ半分も理解できていないという鋭い指摘を含んでいる。
オノ・ヨーコは前衛芸術家として、科学や論理では説明できない領域を芸術で表現しようとした。彼女の発言は、科学を否定するのではなく、科学の限界を認め、その外側にある感性や象徴の世界を重視する姿勢を示している。芸術は、未知や不可解なものを探求するもう一つの手段であるという考え方に通じる。
現代においても、科学は飛躍的に発展しているが、生命の本質や意識の仕組みは依然として解明されていない。オノ・ヨーコの言葉は、人間の理解は常に部分的であり、だからこそ謙虚さと探究心が必要であることを教えている。科学と芸術の両面から未知を探る姿勢は、未来に向けた重要な視座となるのである。
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