「人々は公園の一本一本の木を覚えてはいませんが、私たちは皆その木々から恩恵を受けています。そしてある意味で、芸術家も公園の木のような存在なのです」

- 1933年2月18日~
- 日本出身(後にアメリカ合衆国に帰化)
- 前衛芸術家、音楽家、平和活動家、「ジョン・レノンの妻」
英文
”People don’t remember each tree in a park but all of us benefit from the trees. And in a way, artists are like trees in a park.”
日本語訳
「人々は公園の一本一本の木を覚えてはいませんが、私たちは皆その木々から恩恵を受けています。そしてある意味で、芸術家も公園の木のような存在なのです」
解説
この言葉は、芸術家の存在の価値とその普遍性を示している。人は公園に立ち並ぶ木の一本一本を意識して記憶するわけではないが、その木々がつくる空気や影、景観によって無意識のうちに恩恵を受けている。同じように、芸術家も必ずしも個別に名前を覚えられるわけではないが、社会全体に豊かさや癒しをもたらす存在だと述べている。
オノ・ヨーコは、芸術を自己表現にとどめず、社会や人々との関わりに重きを置いてきた。前衛的な活動も、最終的には人々の意識を変え、生活を潤す役割を果たすことを目的としていた。この比喩には、芸術家としての謙虚さと、芸術の社会的役割への確信が込められている。
現代においても、多くの人々は個々の芸術家を知らずに、映画や音楽、美術やデザインから恩恵を受けている。たとえば街のデザインや音楽の旋律が人の気分を変えるように、芸術は目立たずとも人々の生活を支えている。オノ・ヨーコの言葉は、芸術家が果たす静かな力の重要性を再認識させるものである。
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