「作曲のプロセスはいつも同じです。新しい曲のインスピレーションを得たら、それを失わないようにすぐ紙に書き留めます。スタジオに持って行く準備ができたら、ピアノで何度か弾いて編集や追加を行い、歌詞をタイプしてスタジオに持ち込みます。時には紙に何も書いていないこともあります」

- 1933年2月18日~
- 日本出身(後にアメリカ合衆国に帰化)
- 前衛芸術家、音楽家、平和活動家、「ジョン・レノンの妻」
英文
”The process is always the same. I get an inspiration for a new song, I put it down on paper immediately so I won’t lose it. When I am ready to go to the studio with it, I play it a few times on the piano and edit, add, and type the lyrics and take it to the studio. Sometimes I don’t have anything on paper.”
日本語訳
「作曲のプロセスはいつも同じです。新しい曲のインスピレーションを得たら、それを失わないようにすぐ紙に書き留めます。スタジオに持って行く準備ができたら、ピアノで何度か弾いて編集や追加を行い、歌詞をタイプしてスタジオに持ち込みます。時には紙に何も書いていないこともあります」
解説
この言葉は、オノ・ヨーコが語る創作の具体的なプロセスを示している。インスピレーションは一瞬で消えてしまう可能性があるため、まず紙に書き留めることで形にする。その後、ピアノを使いながら曲を練り直し、歌詞を整理してスタジオに持ち込むという流れは、直感と実務のバランスを取った創作法といえる。
オノ・ヨーコは前衛的な芸術家でありながら、音楽制作においてはきわめて実務的な一面を持っていた。この言葉からは、即興的な感性とともに、創作を継続するための規律や習慣を大切にしていた姿がうかがえる。また「時には紙に何もない」と語る部分には、創作の自由さや偶発性を受け入れる姿勢が表れている。
現代のアーティストにとっても、この考え方は示唆的である。デジタルツールが普及している今でも、インスピレーションをすぐに記録し、練り直しながら形にしていくプロセスは創作に不可欠である。オノ・ヨーコの言葉は、創作の規律と自由の両立こそが作品を生み出す原動力であることを教えているのである。
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