「私は何かを伝えようとする芸術家が好きです。壁紙のような存在ではありません」

オノ・ヨーコ
オノ・ヨーコ
  • 1933年2月18日~
  • 日本出身(後にアメリカ合衆国に帰化)
  • 前衛芸術家、音楽家、平和活動家、「ジョン・レノンの妻」

英文

”I like artists who have something to say, not wallpaper.”

日本語訳

「私は何かを伝えようとする芸術家が好きです。壁紙のような存在ではありません」

解説

この言葉は、芸術の本質に対する価値観を明確に表している。単に装飾として存在する「壁紙」のような芸術ではなく、メッセージ性や思想を持つ芸術こそが重要だと強調している。芸術を視覚的な美しさや心地よさだけにとどめるのではなく、社会や人間に問いを投げかける力を評価しているのである。

オノ・ヨーコは、前衛芸術やパフォーマンスアートを通じて、常に社会や人間性に対するメッセージを発信してきた。ベトナム戦争反対や平和運動といったテーマを作品に組み込み、芸術を通じて現実を変えようとする姿勢を貫いた。この発言は、彼女自身の芸術哲学と強く結びついている。

現代でも、アートには装飾的な側面と社会的メッセージ性の側面が共存している。オノ・ヨーコの言葉は、鑑賞者や芸術家に対して、「芸術は何を伝えているのか」という問いを常に意識させる。単なる美の追求ではなく、思考を促し社会に働きかける力を持つ芸術の重要性を再認識させる言葉である。

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