「ドラゴン・レディと呼ばれることを、私はある意味光栄に思います。ドラゴンは非常に力強い神話上の存在だからです」

オノ・ヨーコ
オノ・ヨーコ
  • 1933年2月18日~
  • 日本出身(後にアメリカ合衆国に帰化)
  • 前衛芸術家、音楽家、平和活動家、「ジョン・レノンの妻」

英文

”I’m kind of honored to be a dragon lady. The dragon is a very powerful, mythical animal.”

日本語訳

「ドラゴン・レディと呼ばれることを、私はある意味光栄に思います。ドラゴンは非常に力強い神話上の存在だからです」

解説

この言葉は、「ドラゴン・レディ」という呼称を肯定的に受け止める姿勢を示している。一般的に「ドラゴン・レディ」は、強い意志を持ち、時に恐れられる女性を指す言葉として使われ、しばしば批判的なニュアンスを含む。しかしオノ・ヨーコはそれを侮辱ではなく、神話的な力を持つ象徴として再解釈している。

オノ・ヨーコは、ジョン・レノンとの関係や自身の芸術活動を通じて、しばしば世間から誤解や偏見を受けた。特に「ビートルズ解散の原因」といったレッテルは、彼女を「強すぎる女性」として描き出す一因となった。この発言は、そうした評価を逆手に取り、強さと神秘性を備えた存在としての自己肯定に転じたものである。

現代においても、女性が強さや独立心を示すとき、それが否定的に受け止められることがある。しかし、オノ・ヨーコの言葉は、批判的なラベルを力の象徴へと変える視点を示している。ドラゴンという神話的存在に自らを重ね合わせることで、女性の強さを誇りとして受け入れる姿勢を体現しているのである。

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