「ローマとアネマルクの王ヘラクレス、三度にわたり“ド・ゴール”の名を持つ者が導くだろう。イタリアと聖マルコの地は震え、第一の君主はすべての上にその名を馳せる」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”Hercules King of Rome and of Annemark, three times one surnamed de Gaulle will lead, Italy and the one of St. Mark to tremble, first monarch, renowned above all.”
日本語訳
「ローマとアネマルクの王ヘラクレス、三度にわたり“ド・ゴール”の名を持つ者が導くだろう。イタリアと聖マルコの地は震え、第一の君主はすべての上にその名を馳せる」
解説
この句は、ノストラダムスの予言の中でも近代的解釈が多く付されたものである。「三度にわたりド・ゴールの名を持つ者が導く」という部分は、20世紀フランスの指導者シャルル・ド・ゴールと結び付けられることが多い。第二次世界大戦期の自由フランス運動、戦後の第四共和政から第五共和政への移行など、彼は「三度」フランスを導いたと解釈される。
「ローマとアネマルクの王ヘラクレス」という表現は象徴的である。ヘラクレスは力強い英雄の象徴であり、ローマは西洋文明の中心、アネマルクはデンマークを指すとされるが、ここではヨーロッパ世界全体の支配や影響力を意味する可能性がある。また「イタリアと聖マルコの地」は、ヴェネツィアを指すと考えられ、ヨーロッパ各地に影響を及ぼす動乱を暗示している。
現代的に読むならば、この句は強力な指導者が歴史の転換期に現れることを示す寓話と解釈できる。特定の人物(ド・ゴール)の予知と捉えるかは議論が分かれるが、根本には「英雄的指導者が現れ、国家や地域に震動を与える」という普遍的な歴史の構図がある。ノストラダムスは象徴的な人物像を通じて、政治的リーダーシップとその歴史的影響力を描いているのである。
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