「まことに、予言の世襲の賜物は私と共に墓に入るであろう」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”Indeed, the hereditary gift of prophecy will go to the grave with me.”

日本語訳

「まことに、予言の世襲の賜物は私と共に墓に入るであろう」

解説

この句は、ノストラダムスが自らの予言能力の終焉を語ったものとされる。彼は祖先から受け継いだとされる予知の力を強調しつつ、それが自分の死とともに失われると述べている。これは、彼の予言が単なる個人的才能ではなく、血統や伝統に基づくものであるという自己認識を示している。

「墓に入るであろう」という表現は、予言の力が他者に継承されず、彼の死とともに閉じられるという強い終末意識を表している。16世紀は迷信と合理主義がせめぎ合う時代であり、ノストラダムス自身もその中で自らの特異性を誇りつつも有限性を意識していたと考えられる。

現代的に見るならば、この句はカリスマ的指導者や特異な才能が持つ孤独性を象徴している。特定の個人に依存する能力や知識は、死とともに失われる危険を常にはらんでいる。ゆえにこれは、知識や洞察を共有し継承することの重要性を改めて思い起こさせる予言的言葉ともいえる。

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