「キリスト教会には、アフリカでかつて起こったものを超える大いなる迫害が降りかかるであろう。そしてそれは1792年まで続き、その時に世紀の改訂が行われるであろう」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”A greater persecution shall befall the Christian Church than has ever been in Africa, and will last until the year 1792, when there will be a revision of centuries.”

日本語訳

「キリスト教会には、アフリカでかつて起こったものを超える大いなる迫害が降りかかるであろう。そしてそれは1792年まで続き、その時に世紀の改訂が行われるであろう」

解説

この句はキリスト教会への迫害を主題とし、その終わりを「1792年」と特定している点で珍しい。ノストラダムスの予言の多くは曖昧な年代表現が多いが、ここでは明確な年が示されている。1792年は歴史的にフランス革命の激動期と重なり、フランスにおけるカトリック教会の特権廃止や聖職者の追放、信仰の弾圧が起こった年である。このため、多くの解釈者はこの句を革命期の宗教迫害と関連づけてきた。

「アフリカでの迫害」という言及は、古代ローマ帝国時代における北アフリカのキリスト教徒迫害を想起させる。ノストラダムスはこれを基準に、それを凌駕する規模の迫害が訪れると暗示している。つまり歴史的記憶を参照しつつ、未来の混乱を予兆させる文体となっている。

現代においては、この予言は宗教と政治の衝突を象徴するものと捉えられる。宗教的権威が政治的変革の中で制約や攻撃を受けるのは歴史上繰り返されてきた現象である。「世紀の改訂」という表現は、時代の価値観や社会秩序の転換を示唆しており、革命や改革によって宗教的・社会的な基盤が大きく揺らぐことを暗示しているのである。

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