「私の目標は、真の友情によって幸福な社会を築くことだ。チベット人と中国人の間の友情は極めて重要である」

ダライ・ラマ14世
  • 1935年7月6日~
  • チベット出身
  • 宗教指導者、仏教僧、チベット亡命政府の元首相・精神的指導者

英文

”My aim is to create a happy society with genuine friendship. Friendship between Tibetan and Chinese peoples is very essential.”

日本語訳

「私の目標は、真の友情によって幸福な社会を築くことだ。チベット人と中国人の間の友情は極めて重要である」

解説

この名言は、対立ではなく「友情」を通じて共生を目指すという、ダライ・ラマ14世の平和的ビジョンを示している。彼の人生は、中国政府との緊張関係の中で形成されたが、その中でもあくまで民族間の憎しみを煽ることなく、理解と信頼による和解を追求してきた。この言葉は、政治的・宗教的対立を超えて、心と心の結びつきこそが持続可能な社会を築く鍵であるという確信に裏打ちされている。

「genuine friendship(真の友情)」という表現には、単なる表面的な協調ではなく、相互理解・尊重・信頼に基づいた深い人間関係の構築が含まれている。とくに「Tibetan and Chinese peoples(チベット人と中国人)」という言及は、民族の枠を超えて共通の人間性と未来への責任を共有しようとする呼びかけである。これは、過去の抑圧の記憶を乗り越えるための道でもある。

現代の多民族国家や国際社会においても、この名言は重要な指針となる。対立を乗り越えるためには、制度や協定だけでなく、人と人との真摯な関係構築が不可欠である。ダライ・ラマ14世のこの言葉は、敵意を和らげ、共感に基づいた社会を実現するための倫理的羅針盤として機能している。

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