「世界は人類に属するものであり、この指導者やあの指導者、あるいは王や王子、宗教的指導者のものではない。世界は人類に属するのだ」

ダライ・ラマ14世
  • 1935年7月6日~
  • チベット出身
  • 宗教指導者、仏教僧、チベット亡命政府の元首相・精神的指導者

英文

”World belongs to humanity, not this leader, that leader or that king or prince or religious leader. World belongs to humanity.”

日本語訳

「世界は人類に属するものであり、この指導者やあの指導者、あるいは王や王子、宗教的指導者のものではない。世界は人類に属するのだ」

解説

この名言は、世界の所有権や統治権を特定の権力者に帰属させる発想を否定し、すべての人間に平等に属するという視点を強調している。ダライ・ラマ14世は、階層的な支配構造や権威主義に対して懐疑的であり、民主主義・人権・平等といった価値観を支持してきた。この言葉は、国家や宗教、肩書きによって世界の未来が左右されるべきではないという彼の倫理的信念を示している。

特に「this leader」「that king」「religious leader」などと具体的な肩書きを列挙することで、権威に依存した社会構造を相対化し、世界の本来の所有者は一般の人々であるという普遍的な真理を浮き彫りにしている。これは、チベット人としてのアイデンティティに加え、地球規模での共生と責任を重視するグローバルな視野に基づく発言である。

この名言は、環境問題、貧困、人権といった地球規模の課題を、特定の支配層ではなく人類全体で解決していくべきであるという現代的な教訓としても響く。未来は一部の者が所有するのではなく、すべての人の協力と責任によって築かれるべきであるという理念が、この短い言葉に凝縮されている。

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