「賢者が政治に関与することを拒むと受ける罰は、より劣った人々に支配されて生きることになる」

プラトン(画像はイメージです)
プラトン(画像はイメージです)
  • 紀元前427年~紀元前347年
  • 古代ギリシアのアテナイ(アテネ)出身
  • 哲学者、学者、アカデメイア(アカデミー)創設者

英文

”The punishment which the wise suffer who refuse to take part in the government, is to live under the government of worse men.”

日本語訳

「賢者が政治に関与することを拒むと受ける罰は、より劣った人々に支配されて生きることになる」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この名言は、政治に対する責任意識と積極的な関与の重要性を説いている。プラトンは、政治に無関心な賢者が最終的に払う代償について警告している。つまり、もし知識や見識を持つ人々が政治に関与しないなら、結果として権力は未熟で不道徳な者の手に渡り、社会全体がその影響を受けることになるのだ。この考えは、現代においても普遍的であり、多くの人々にとって重要な教訓である。

古代ギリシャでは、市民が政治に積極的に関わることが民主主義の根幹とされていた。アテネの民主制は、市民が政策に参加し、議論を行い、投票を行うことで成り立っていた。プラトン自身は、民主主義に対して批判的な一面を持ちながらも、賢者が政治に関与しなければ社会は混乱し、支配が非道徳的な人物に委ねられる危険を認識していたのである。この視点は、現在の民主主義の制度においても共鳴するものがある。

現代社会において、政治への関心の低下は深刻な問題である。多くの人が政治を煩わしいものとして敬遠し、自らの生活に直接的な影響があると感じたときだけ関心を持つことが少なくない。しかし、この無関心が積もり積もって、賢明な人々の不参加を招き、その結果、政策決定の場には専門知識に乏しく、短絡的な考え方を持つ者が残ることになる。実際、近年の選挙では投票率が下がり、多くの国でポピュリズムが台頭するなどの現象が起こっている。こうした流れは、まさにプラトンが指摘したような状況を招く危険性を秘めている。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?

「プラトン」の前後の名言へ


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最も新しい 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る