「同情心なく一フローングを歩む者は、自らの死の行列を、自らの死衣をまとって歩むのである」

ウォルト・ホイットマンの名言・格言・警句
ウォルト・ホイットマンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1819年5月31日~1892年3月26日
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、随筆家、ジャーナリスト

英文

”And whoever walks a furlong without sympathy walks to his own funeral drest in his shroud.”

日本語訳

「同情心なく一フローングを歩む者は、自らの死の行列を、自らの死衣をまとって歩むのである」

解説

この言葉は、同情心や共感を欠いた人生は、すでに死んだも同然であるというホイットマンの人間観を表している。たとえ短い距離を進むだけであっても、共感なしに生きることは心の死を意味し、その姿は「自らの葬列を歩む」ことに等しいと強烈に警告している。

ホイットマンは『草の葉』全体を通じて、人間同士の連帯と共感を人間存在の核心と位置づけた。民主主義社会の成立もまた、個々人が他者の苦しみや喜びを共有できるかどうかにかかっている。このため、共感を欠いた生は孤立と荒廃を招き、真の生きる意味を失う。

現代社会においても、競争や効率を優先するあまり共感が軽視されることがある。しかし、この言葉は他者への思いやりがなければ、人はただ存在しているだけで、真に生きてはいないと示唆する。つまり、共感こそが人間を生かし、社会を築く力であることを忘れてはならないのである。

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