「船にいることは牢獄にいることであり、さらに溺死する可能性が付いている」

- 1709年9月18日~1784年12月13日
- イギリス出身
- 詩人、評論家、辞書編纂者、伝記作家
英文
”Being in a ship is being in a jail, with the chance of being drowned.”
日本語訳
「船にいることは牢獄にいることであり、さらに溺死する可能性が付いている」
解説
この言葉は、ジョンソンが持っていた海上生活への嫌悪感を如実に表している。18世紀の航海は、自由や冒険の象徴であると同時に、長期の拘束と大きな危険を伴った。船内の生活は狭く、衛生環境も劣悪であり、乗員はまるで監禁状態にあるように感じられたのである。
さらに、その牢獄には「溺死」という恐怖が付きまとう。航海は嵐や座礁、病気などのリスクが高く、死と隣り合わせの環境であった。ジョンソンはこの現実を「牢獄に加えた死の危険」として表現し、辛辣な比喩で海の不自由さと危険性を指摘したのである。
この言葉は現代においても、自由そうに見える選択や環境が、実際には制約とリスクに満ちていることを示す比喩として使える。例えば、魅力的に見える仕事や挑戦も、大きな束縛や危険を伴うことがある。この名言は、華やかさの裏に潜む現実を見抜く冷徹な洞察を示している。
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