「七十七歳にもなれば、真剣になるべき時である」

- 1709年9月18日~1784年12月13日
- イギリス出身
- 詩人、評論家、辞書編纂者、伝記作家
英文
”At seventy-seven it is time to be in earnest.”
日本語訳
「七十七歳にもなれば、真剣になるべき時である」
解説
この言葉は、人生の最晩年においては、もはや軽薄や冗談では済まされず、真摯に生きるべきだという厳粛な認識を表している。若い頃は軽やかに時を流し、希望や余裕を持てたとしても、人生の終わりが見えてくる年齢に達したならば、自分の在り方や生の意味と真正面から向き合うべきであるとジョンソンは述べているのである。
18世紀の社会において「七十七歳」は長寿であり、死は確実に近づいていた。ジョンソン自身は高齢になるまで執筆活動を続け、死や信仰について深く思索した人物でもあった。この言葉は、人間の有限性を直視した上での厳粛な自己訓戒ともとれる。
現代においては寿命が延びたとはいえ、「真剣に生きるべき時期」が訪れるという感覚は今も変わらない。時間に限りがあると意識したときこそ、人は本質的な問いに向き合い、誠実に生きる覚悟を持つようになる。ジョンソンのこの簡潔な言葉は、人生の終盤にこそ生き方の本気さが問われるという、普遍的かつ重みのある教訓なのである。
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