「12時前に寝ようと考える者はろくでなしである」

サミュエル・ジョンソンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
サミュエル・ジョンソンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1709年9月18日~1784年12月13日
  • イギリス出身
  • 詩人、評論家、辞書編纂者、伝記作家

英文

”Whoever thinks of going to bed before twelve o’clock is a scoundrel.”

日本語訳

「12時前に寝ようと考える者はろくでなしである」

解説

この言葉は、ジョンソン特有のユーモアと誇張に満ちた表現である。彼は夜更かしの習慣を持っており、夜遅くまで談話や読書を楽しむことを好んだ。そのため、早寝をする者をからかうように、「不真面目な者」や「つまらない人間」と同一視して語ったのである。ここには道徳的な真剣さよりも、軽妙な機知と社交の場における冗談めいた響きが強い。

18世紀のイギリスでは、夜のサロンや会食、知識人の談話の場が文化的に重要な役割を果たしていた。ジョンソンも文学クラブや会合で活発に議論を交わし、夜を知的社交の時間として楽しんだ。この言葉は、そうした生活習慣を背景にした半ば戯言であり、彼の社交的性格をよく表している。

現代においては、この言葉はしばしば夜型の人間のアイロニーとして引用される。早寝早起きが推奨される風潮の中で、敢えて遅くまで活動することを肯定するユーモラスな主張として解釈され得る。ジョンソンのこの発言は、真剣な道徳的教えではなく、人間味あふれる洒落と風刺の一例として味わうべきである。

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