サミュエル・ジョンソンの名言・格言・警句

サミュエル・ジョンソンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
サミュエル・ジョンソンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1709年9月18日~1784年12月13日
  • イギリス出身
  • 詩人、評論家、辞書編纂者、伝記作家

人物像と評価

サミュエル・ジョンソンは18世紀イギリスを代表する文人であり、辞書編纂者、批評家、随筆家として知られる人物である。

彼の最大の功績は、1755年に刊行した『英語辞典(A Dictionary of the English Language)』であり、以後150年以上にわたり英語辞書の標準的権威とされた。この辞典は英語語彙を整理し、定義に文学的引用を豊富に用いた点で画期的であった。

また、ジョンソンは随筆集『ザ・ランブラー』や『アイドラー』、さらにシェイクスピア作品の注釈版などを通じて、批評精神と道徳的洞察を示した。

彼の批評は鋭くも均衡を重んじ、文学を人間的真実に照らして評価する姿勢は後世に大きな影響を与えた。

批評としては、その保守的で道徳主義的な傾向が強く、革新的な文学潮流に対しては否定的であった点が指摘される。

またその強烈な個性は、同時代の人々に畏敬と反発の両方を呼んだ。

それでもなお、ジョンソンは英文学の規範を形づくった人物として、今日においても高く評価されている。

名言

  1. 「農業は国に富をもたらすだけでなく、その国が自らのものとして誇れる唯一の富である」
  2. 「男が女と楽しんだと言うとき、それは会話を意味してはいない」
  3. 「すべての教義を明白で正しいものにするのは何か。年二百ポンドほどである。そして以前に真理とされたものを再び虚偽にするのは何か。さらに二百ポンドである」
  4. 「全体が平等な状態では誰も幸福になれないのだから、ある者が不幸であっても、誰も幸福でないよりはましである」
  5. 「すべての民族の最大の栄光は、その作家たちから生じる」
  6. 「権力は真理の十分な証拠にはならない」
  7. 「誕生日が巡ってくると、もしそれを思い出せば、人類全体が避けようと努めているような思いに私は満たされる」
  8. 「一度に大きな善をなそうと待つ者は、結局何もなさない」
  9. 「憂鬱は、酒を除いたあらゆる手段で紛らわすべきである」
  10. 「かなりの年齢に達しても、我々がなかなか手放そうとしないものの一つは、なお女性に自分を好かせる力があるという思いである」
  11. 「記憶の真の技術とは、注意の技術である」
  12. 「天才が滅びることは稀だが、その多くは自らによってである」
  13. 「金持ちのまま死ぬより、金持ちとして生きる方がよい」
  14. 「人はその欲望と享楽との比率によって、裕福にも貧困にもなる」
  15. 「人が自分の不幸を語るとき、その中には彼にとって必ずしも不快ではない要素がある。なぜなら、純粋な不幸しかなければ、それを口にすることは決してないからである」
  16. 「人間の希望の虚しさをこれほど強く確信させる場所は、公立図書館をおいてほかにない」
  17. 「春の花の香りを楽しんでいる間は、秋の果実を味わうことはできない」
  18. 「人間は思っていたよりも親切だが、思っていたほど公正ではないと私は気づいた」
  19. 「人は夕食ほど真剣に考えるものを持つことは稀である」
  20. 「逆境こそが、人が最も容易に自分自身を知ることのできる状態であると、常に考えられてきた」
  21. 「12時前に寝ようと考える者はろくでなしである」
  22. 「虚偽と無益な真実の間に大きな違いはない。使えない金が人を富ませないように、応用できない知識は人を賢くはしない」
  23. 「敵を敬意をもって扱うことは、戦いにおいて手加減をするようなものである」
  24. 「金を贅沢に費やすとき、貧しい者に益を与えずにはいられない。いや、贅沢に費やすことは、施しをするよりも彼らにとって有益である。なぜなら贅沢に費やすことで彼らに労働を促すが、施しは彼らを怠惰にしてしまうからである」
  25. 「復讐は激情の行為であり、報復は正義の行為である。侮辱は復讐され、罪は報復される」
  26. 「与えられた恩恵の中から自ら選び、それに満足せよ」
  27. 「ほとんどすべての人間は、自分にない資質を誇示しようとして人生の一部を浪費する」
  28. 「誰をも褒める者は、結局誰も褒めていないことになる」
  29. 「すべての旅には利点がある。もし旅行者がより良い国を訪れれば、自国を改善する方法を学ぶだろう。そして運命が彼をより劣った国へと運んでも、自国を楽しむ術を学ぶだろう」
  30. 「ロンドンを見ることで、世界が見せうる人生のすべてを見たのだ」
  31. 「行為は目に見えるが、その動機は秘められている」
  32. 「人間の美しさや地上の徳は、あまりに強い光で照らされては危険である。真理の松明は、我々が見てはならぬもの、そして決して見たくないものをも照らし出すからである」
  33. 「人が自らの成したことを、成し得たかもしれないことと比べるとき、これほど屈辱的な思いはない」
  34. 「新しい知り合いを得ない日は、失われた一日だと私は思う」
  35. 「古典からの引用は、世界中の文学者たちの合言葉である」
  36. 「人生とはそのようなものだ。人は変化を予期しているときだけ幸福である。変化そのものには価値はなく、一度それを成し遂げれば、次にはまた別の変化を望むのだ」
  37. 「我々が皆死ぬことは常に知っていた。もっと早くそれを思い出していればよかったのに」
  38. 「誰かがそれに値するという確証なしに悪く言うのは気が引けるが、彼は弁護士らしいのだ」
  39. 「人は二週間後に絞首刑に処されると知ったとき、驚くほど心が一点に集中する」
  40. 「倹約なくして裕福になる者はいない。そして倹約があれば、貧しい者もほとんどいないだろう」
  41. 「人間の工夫したもので、良き酒場ほど多くの幸福を生み出すものはない」
  42. 「人の心は目の前のものに決して満足せず、常に現在から逃れ、未来の幸福の企てに迷い込む……人間の心の自然な飛翔は、快楽から快楽へではなく、希望から希望へと向かう」
  43. 「金と時間は人生で最も重い重荷であり……それをどう使うべきか知らぬほどに多く持つ人間こそ、最も不幸である」
  44. 「酒は人に何も与えはしない……ただ凍りついていたものを動かすだけである」
  45. 「賢者は急いで許す。なぜなら彼は時間の真の価値を知っており、無用な苦痛の中でそれを浪費することを望まないからである」
  46. 「幸福を、自分の気質以外のものを変えることで得ようとするほど人間性について無知な者は、その生涯を無駄な努力に費やすだろう」
  47. 「世界は壮大な階段のようなものであり、上っていく者もいれば、下っていく者もいる」
  48. 「人が従事することのできる無害な営みの中で、金を得ることほど無邪気なものはほとんどない」
  49. 「夜にここを歩き回るなら死を覚悟せよ、家の外で夕食をとる前には遺言に署名しておけ」
  50. 「人間は生まれながらに平等であるというのは真実からほど遠い。二人の人間が半時間ともに過ごせば、必ず一方が他方に明らかな優位を示すようになる」
  51. 「記憶の役割は、収集と配分の二つである」
  52. 「人間だけが泣いて生まれ、不平を言いながら生き、失望して死ぬ」
  53. 「自ら牢に入る工夫ができるほどの者は、決して船乗りにはならないだろう。なぜなら船にいることは牢にいるのと同じであり、さらに溺れる危険まであるからだ……牢の中の方が広く、食事も良く、仲間もたいていましである」
  54. 「あなたの原稿は優れていて独創的だ。しかし優れている部分は独創的ではなく、独創的な部分は優れていない」
  55. 「もし我々が、事業から期待する利益を誇張する力を持たなければ、大きな労苦や危険を伴う企てはほとんど行われないだろう」
  56. 「私の信念を攻撃する者は誰であれ、多少なりともその信念への自信を揺るがし、私を不安にさせる。そして私を不安にさせる者に、私は怒りを覚える」
  57. 「人がどのように死ぬかは問題ではない。大切なのはどのように生きるかである。死の行為そのものは重要ではない、それはあまりにも短い時間しか続かないからだ」
  58. 「親愛なる友よ、心から**偽善や空言(からことば)**を取り除きなさい」
  59. 「酒を飲んで初めて良くなるような怠惰な人間もいる。熟して腐りかけて初めて美味しくなる果物があるように」
  60. 「小さな借金は散弾のようなもので、四方八方から鳴り響き、傷を負わずに逃れるのは難しい。大きな借金は大砲のようなもので、音は大きいが実際の危険は少ない」
  61. 「すべての人に真実を語ることを教えるためには、すべての人が真実を聞くことを学ばなければならない」
  62. 「『失楽園』は一度置いてしまうと、再び手に取るのが非常に難しい本である」
  63. 「貧しくなるまいと決意せよ。手にするものがいかに少なくとも、それより少なく使うことだ。貧困は人間の幸福にとって大きな敵である。それは確実に自由を奪い、いくつかの美徳を不可能にし、他の美徳も極めて困難にする」
  64. 「我々は期待することを好む。そしてその期待が裏切られようと満たされようと、再び期待したくなるのだ」
  65. 「詩とは、楽しさと真実を結びつける技である」
  66. 「悲惨な者には同情がない。彼らが善をなすには、強い義務感に基づくしかない」
  67. 「すべてのことにはあまりに多くの異論がつきまとうため、それを乗り越えられるのは、何かをせねばならぬという必要性だけである」
  68. 「人の生涯を記すことができるのは、共に飲食し、交わりを持って生きた者だけである」
  69. 「ワインの欠点の一つは、人に言葉を思考と取り違えさせることである」
  70. 「人々が生まれながらに平等であるというのは真実ではない。二人の人間がほんの三十分一緒にいるだけでも、一方が明らかに優位に立つものだ」
  71. 「賢者は野心によって野心を癒す。その目標があまりに高いために、富や地位、運や恩恵では満たされないのだ」
  72. 「人は一冊の本を書くために、図書館の半分をひっくり返すものだ」
  73. 「自分の秘密を守るのは賢明だが、他人にそれを守ることを期待するのは愚かである」
  74. 「この世は見かけ通りであることは稀だ。かすかにしか物を見られぬ人間には、現実が夢に見え、夢が現実に見える」
  75. 「勇気はすべての徳の中で最も偉大である。なぜなら勇気がなければ、他のどの徳をも発揮する機会が訪れないからだ」
  76. 「友情の感情は、ローストビーフで心地よく満たされているようなものであり、恋愛の感情は、シャンパンで活気づけられているようなものだ」
  77. 「恋愛は数ある情熱のうちの一つにすぎない」
  78. 「決して到達できないと知っていても、常に前進するために完全を目指すのは理にかなっている」
  79. 「ハエが立派な馬を刺して身をよじらせることはあっても、所詮ハエは虫であり、馬は依然として馬である」
  80. 「称賛は、金やダイヤモンドと同じく、その価値はただ希少であることに由来する」
  81. 「いかなる災難に遭った時でも、まず思い出すべきことは、どれほどの被害を免れたかである」
  82. 「知性ある人でロンドンを去りたがる者などいない。いいですか、ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者です。なぜなら、人生に求めうるすべてがロンドンにはあるのです」
  83. 「金を稼ぐことが人の仕事のすべてではない。親切心を育むこともまた、人生という仕事において価値ある一部である」
  84. 「設計するのが難しい多くのことも、実行してみると容易であるとわかることが多い」
  85. 「名声を得ることができるのは、ほんの少数の人間にすぎない。それは金で買うことのできない数少ないものの一つである。それは人類からの自由な贈り物であり、与えられるにはまずそれに値することが求められ、そして最後にはしぶしぶ与えられるものなのだ」
  86. 「余暇と好奇心は、有益な知識を大きく進歩させることができるかもしれないが、些細な競争心と骨折り損の些事に気を取られていなければの話である」
  87. 「子どもが自分なりのやり方で幸福でいられるようにしてあげなさい。彼らにとって、それ以上に良い方法があるだろうか」
  88. 「怠け者であることと貧しいことは常に非難の的であり、ゆえに人は誰しも、貧しさを他人から、怠けを自分自身から、懸命に隠そうとする」
  89. 「金のためでなく文章を書くのは、よほどの愚か者だけである」
  90. 「運動とは、疲労を伴わぬ労働である」
  91. 「人は人生を進む中で新たな知人を得なければ、やがて孤独に取り残される。友情は常に修繕しておくべきものである」
  92. 「施しは常に、それが与えられる方法によって、価値の一部を得る」
  93. 「決意が固まっているのなら、絶望するよう助言はしない。勤勉と技術にとって不可能なことはほとんどない。偉大な仕事は力によってではなく、忍耐によって成し遂げられる」
  94. 「見る価値はあるか? ああ、あるとも。ただ、わざわざ見に行くほどのものではない」
  95. 「自分を過大評価する者は他人を過小評価し、他人を過小評価する者は彼らを抑圧するようになる」
  96. 「人間のように小さな存在にとって、小さすぎる事柄などというものはありません。**些細なことを研究することによってこそ、私たちは苦しみを最小限にし、幸福を最大限にするという偉大な技術に到達するのです。**」
  97. 「賢者と共に微笑み、富者と共に食事をしたい」
  98. 「習慣という鎖は、感じ取れぬほど弱いが、気づいたときには断てぬほど強くなっている」
  99. 「人生の選択をするときに、生きることをおろそかにしてはならない」
  100. 「何らかの卓越を成し遂げる者は、普通は生涯を一つの追求に費やす。卓越はたやすい条件で得られることはほとんどないからである」
  101. 「自分の作品を読み返し、特に優れていると思う箇所に出会ったなら、それを削除せよ」
  102. 「社会において生活が成り立つのは、互いの譲歩によってのみである」
  103. 「人は自分の傾向が導くままに読書すべきである。義務として読むものはほとんど役に立たないからである」
  104. 「すべての騒音の中で、音楽は最も不快でないものだと思う」
  105. 「楽しみを計画するほど望みのないことはない」
  106. 「友情は愛と同じく、長い不在によって壊れるが、短い間隔によっては深まることがある」
  107. 「病はしばしば、死が完成させる平等を始める」
  108. 「人間の人生とはどこにおいても、多くを耐え忍び、わずかしか楽しめない状態である」
  109. 「人の徳を利用して欺くことは、人間性という大いなる共和国に対する反逆であると、私は常に考えてきた」
  110. 「腹を顧みない者は、他のことを顧みることもほとんどないだろう」
  111. 「家庭で幸福であることこそ、あらゆる野心の究極の結果であり、すべての事業と労苦が目指す終着点であり、あらゆる欲望がその実現を促すものである」
  112. 「言葉は思考の衣服である」
  113. 「いかなる事業を精力的に遂行するにも、人生への愛が必要である」
  114. 「人間の力の領域を広げ、自分にはできないと思っていたことをできると示すものは、すべて価値がある」
  115. 「旅の効用は、想像を現実によって律し、物事がどうであるかを思い描くのではなく、実際にそれを見ることにある」
  116. 「偉大な業績は力によってではなく、忍耐によって成し遂げられる」
  117. 「知識には二つの種類がある。一つは自分自身がその主題を知っている場合であり、もう一つはそれについての情報をどこで見つけられるかを知っている場合である」
  118. 「長い人生はある程度退屈なものであるに違いない。なぜなら、決して戻らない時間を持て余すために、我々は多くの些細なことに頼らざるを得ないからである」
  119. 「私は、この世のどんな寓意的な絵画を見せられるよりも、知っている犬の肖像画を見るほうがよい」
  120. 「人間の心の自然な飛翔は、快楽から快楽へではなく、希望から希望へと向かうものである」
  121. 「人生は長くはなく、その多くをどのように過ごすかという無益な思案に費やしてはならない」
  122. 「もし快楽に苦痛が伴わないのなら、誰がそれを控えるだろうか」
  123. 「困難と闘い、それを克服することこそ、人間にとって最高の幸福である」
  124. 「容易にできるようになりたいと思うことは、まず勤勉によって学ばなければならない」
  125. 「友人と同じく、書物も少なく、そして慎重に選ばれるべきである」
  126. 「炉辺に持ち寄り、手に取りやすい書物こそ、結局最も役に立つものである」
  127. 「作家の時間の大半は、書くために読むことに費やされる。一冊の本を書くために、人は図書館の半分を繰り返し読むことになる」
  128. 「私は、ある政治体制の下で暮らすよりも別の体制の下で暮らすために、半ギニーの価値すら払わないだろう。それは個人の幸福にとって大した意味を持たないからである」
  129. 「人々が大いに楽しめるような私邸は、立派な居酒屋には及ばない……いや、紳士、良い居酒屋や宿屋ほど、多くの幸福を生み出すものを人間がこれまで考案したことはないのだ」
  130. 「貧困が悪ではないと示そうとするあらゆる議論は、かえってそれが大いなる悪であることを明白に示している」
  131. 「愛は愚者にとっての知恵であり、賢者にとっての愚行である」
  132. 「人生とは、享楽から享楽へと進むのではなく、欠乏から欠乏へと進むものである」
  133. 「好奇心は、健全な知性の最も持続的で確かな特徴の一つである」
  134. 「世の中にこれほど多くの虚偽が存在するのは、意図的な嘘よりも、むしろ真実への不注意からである」
  135. 「妻の幸福ほど男を喜ばせるものはない。男は常に、自分がその源であることを誇りに思うからである」
  136. 「男たちが海の暮らしを好むようになると、彼らは陸の生活には適さなくなる」
  137. 「もし想像力というものがなければ、男は侍女の腕の中にいても公爵夫人の腕の中にいるときと同じくらい幸福であろう」
  138. 「男というものは概して、妻がギリシャ語を話すよりも、食卓にうまい夕食が並んでいるほうが満足するものである」
  139. 「人生を動かし続けるには何らかの欲望が必要であり、現実の必要が満たされた者は、空想上の欲望を受け入れねばならない」
  140. 「偉大な者を愛することは、自らもほとんど偉大であるということに等しい」
  141. 「好ましい女性と生涯を共にするという想像ほど、理性の警戒心をこれほどまでに誘惑するものは他にない」
  142. 「七十七歳にもなれば、真剣になるべき時である」
  143. 「努力なく書かれたものは、概して喜びをもって読まれることはない」
  144. 「娘たちに惑星の直径を教えておいて、その後で彼女たちがあなたとの時間を楽しもうとしないことに驚くのですか」
  145. 「ロンドンに飽きたという人は、人生に飽きたのだ。というのも、人生のあらゆるものがロンドンにはそろっているからである」
  146. 「政治の世界でやっていけるのは、その場に入った瞬間に、誰が味方で誰が敵かを見抜ける者だけだ」
  147. 「富や権力の追求に失敗した者は、やがて正直さも勇気も失ってしまう」
  148. 「日なたの明るさを楽しもうとする者は、木陰の涼しさを捨てなければならない」
  149. 「求められた助言でさえたいてい歓迎されず、求められていない助言は明らかに無礼である」
  150. 「私は征服されることはあっても、降伏することはない」
  151. 「愛国心は、ならず者の最後の逃げ場である」
  152. 「人生において最も大きな喜びは、困難を乗り越え、成功から次の成功へと進み、新たな願いを抱き、それが満たされるのを見ることである」
  153. 「たいていの場合、自信というものは能力と歩調を揃えて進むものだ」
  154. 「行動のほとんどすべての愚かしさは、自分にはなれない人々を真似ようとすることから生じる」
  155. 「二度目の結婚をするということは、最初の妻への最大の賛辞である。最初の妻との結婚生活があまりにも幸福だったために、もう一度その幸福を味わいたいと願うからである」
  156. 「独身者には良心があり、既婚者には妻がいる」
  157. 「相反する善があり、両方を同時に得ることはできないが、あまりにも慎重すぎると、両者の間を通り過ぎて、どちらにも手が届かなくなることがある」
  158. 「模倣によって偉大になった者は一人としていない」
  159. 「我々は知らない人を信じやすい。それは、彼らがまだ我々を欺いたことがないからである」
  160. 「イタリアに行ったことのない人間は、常に劣等感を抱いている」
  161. 「好意を抱けなくても、親切にすることは我々の力でできる」
  162. 「悲しみがまだ新しいときに、それを紛らわせようとすれば、かえって苛立たせるだけである」
  163. 「知識のない誠実さは弱くて無力であり、誠実さのない知識は危険で恐ろしい」
  164. 「最も幸福な会話とは、明確な内容は思い出せなくとも、心地よい印象だけが残るものである」
  165. 「服従は人間の幸福に大いに寄与する。もし私たちが皆平等であったなら、享受できるのは単なる動物的快楽にすぎないだろう」
  166. 「不正をするよりは不正を受ける方がよく、信じないよりは時に騙される方が幸せである」
  167. 「劣っていることに我慢ならぬ心の持ち主は、感謝さえ一種の復讐と化し、恩に報いるのも喜びからではなく、恩義を負うことが苦痛だからである」
  168. 「すべての異論を最初に克服しなければならないとすれば、何事も決して試みられることはない」
  169. 「自然は女性にあまりにも大きな力を与えたので、法は賢明にも彼女たちにほとんど力を与えなかった」
  170. 「酒は人を自分自身に満足させるが、他人にとって魅力的にするとは言っていない」
  171. 「人はあらゆることに手を出しすぎて、結局は何者でもなくなることがある」
  172. 「幸福は決して見つからないということに気づくまでに長い時間がかかる。そして人は皆、それが他者にあると信じ、自らも手に入れられるという希望を保ち続ける」
  173. 「未来は現在によって買われる」
  174. 「辞書は時計のようなもので、最悪のものでもないよりはましだが、最高のものでも完全に正確であることは期待できない」
  175. 「不平を言う者の常の運命は、憐れみよりも軽蔑を招くことである」
  176. 「すべての理論は自由意志に反対し、すべての経験は自由意志を支持している」
  177. 「船にいることは牢獄にいることであり、さらに溺死する可能性が付いている」
  178. 「私は公共の娯楽の大きな支持者である。娯楽は人々を悪徳から遠ざけるからだ」
  179. 「自分が読んだ以上に書いた人間とは、私は決して会話したいとは思わない」
  180. 「容易にできることは、優れていることは滅多にない」
  181. 「広告の魂は約束であり、大きな約束である」
  182. 「大事業にとって第一の要件は自信である」
  183. 「誰もが自分の思う真理を語る権利を持ち、また他の誰もがそれに対して殴り倒す権利を持つ。殉教こそがその試金石である」
  184. 「逆境は自らの境遇を正しく考えるように導き、ゆえに最も有益である」
  185. 「遠くから眺めてこそ魅力を放つものがある」
  186. 「言葉とはただ思想のしるしにすぎない」
  187. 「人の一生で最も幸福な時は、朝、目を覚ましてベッドに横たわっている時である」
  188. 「秘密を託されたという自負心は、それを漏らす主要な動機の一つである」
  189. 「家庭の満足のために費やされる金ほど有意義に使われるものはない」