「我々の原則は、党が銃を指揮するのであって、銃が党を支配してはならない」

- 1893年12月26日~1976年9月9日
- 中国出身
- 政治家、思想家
英文
”Our principle is that the Party commands the gun, and the gun must never be allowed to command the Party.”
日本語訳
「我々の原則は、党が銃を指揮するのであって、銃が党を支配してはならない」
解説
この言葉は、毛沢東が党と軍隊の関係を規定した基本的な原則として広く知られている。毛沢東は、軍隊が独立して権力を握るのではなく、必ず党の指導の下に置かれるべきだと強調した。これは、中国共産党が革命を進める中で、軍事力が党の政治路線から逸脱して暴走することを防ぐための思想である。
背景として、国共合作の崩壊や軍閥割拠の時代に、軍隊がしばしば独自の政治勢力として振る舞い、国家の混乱を招いた歴史がある。毛沢東はその経験を踏まえ、軍事は政治に従属すべきであり、軍の力は党の路線を実現するために使われるべきだとした。この原則は、紅軍から人民解放軍へと至る過程を通じて貫かれ、中国共産党支配体制の核心をなすものとなった。
現代的に見ると、この言葉は権力と武力の関係を考える上で示唆的である。軍事力が独立して政治を支配すればクーデターや独裁につながり、国家の安定を損なう。一方で、政治権力が軍事を適切に統制することで、軍は国家と人民のための道具として機能する。毛沢東の言葉は、政治と軍事の主従関係を明確にすることの重要性を示している。
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