「楽しみは愛するが、楽しみ過ぎることはあらゆるものの中で最も忌まわしい。陽気さは楽しみよりも良く、幸福は陽気さよりも優れている」

- 1757年11月28日~1827年8月12日(69歳没)
- イギリス出身
- 詩人、画家、銅版画職人、神秘主義思想家
英文
”Fun I love, but too much fun is of all things the most loathsome. Mirth is better than fun, and happiness is better than mirth.”
日本語訳
「楽しみは愛するが、楽しみ過ぎることはあらゆるものの中で最も忌まわしい。陽気さは楽しみよりも良く、幸福は陽気さよりも優れている」
解説
この言葉は、享楽の度を超えた快楽は嫌悪すべきものであるというブレイクの価値観を表している。彼は人間の生活における楽しみを否定してはいないが、それが過剰になると空虚で不快なものへと転じると警告している。楽しみは一時的な刺激に過ぎず、持続的な満足を与えるものではない。
さらにブレイクは、「mirth(陽気さ)」を「fun(楽しみ)」よりも高い価値に置き、さらに「happiness(幸福)」を最上位に置くことで、人間にとっての快楽の階層を示している。陽気さは心の軽やかさや仲間との共感を伴うものであり、単なる享楽より深い意味を持つ。そして幸福は、人生の安定や精神的充足に結びつくため、もっとも根源的な価値を持つとされた。
現代においても、過剰な娯楽や刺激を追い求める生活は一時的な満足を与えるが、しばしば虚しさを生む。ブレイクの言葉は、一時的な「楽しみ」よりも、持続的で内面的な「幸福」を追求するべきだという普遍的なメッセージを伝えている。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
「ウィリアム・ブレイク」の前後の名言へ
申し込む
0 Comments
最も古い