「共に聖書を昼も夜も読むが、汝は黒と読み、我は白と読む」

- 1757年11月28日~1827年8月12日(69歳没)
- イギリス出身
- 詩人、画家、銅版画職人、神秘主義思想家
英文
”Both read the Bible day and night, but thou read black where I read white.”
日本語訳
「共に聖書を昼も夜も読むが、汝は黒と読み、我は白と読む」
解説
この言葉は、同じ聖典や言葉を読んでも、人によって解釈が正反対になることを示している。ブレイクにとって、聖書は神の言葉であると同時に、人間の想像力を通して理解されるものであった。そのため、ある人は聖書から抑圧や罰のイメージ(黒)を読み取り、別の人は自由や救いのイメージ(白)を見いだす。
歴史的にみれば、この発言はブレイクの時代における宗教的対立とも深く関わっている。18〜19世紀のイギリスでは、国教会と非国教徒、保守的な聖書解釈と急進的・象徴的な読みが対立していた。ブレイク自身は、律法主義的な宗教を批判し、愛や想像力を重んじる解釈を選び取った。
現代においても、この言葉は重要である。人々は同じテキストや出来事を目にしても、背景や価値観によって全く異なる解釈を下す。例えば政治的文書、歴史的事件、さらには日常の会話でさえも、受け取り方は人によって変わる。ブレイクの言葉は、真理は一義的ではなく、解釈の自由と責任が伴うことを教えている。
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