「悪意をもって語られた真実は、作り出されたいかなる嘘にも勝る」

- 1757年11月28日~1827年8月12日(69歳没)
- イギリス出身
- 詩人、画家、銅版画職人、神秘主義思想家
英文
”A truth that’s told with bad intent beats all the lies you can invent.”
日本語訳
「悪意をもって語られた真実は、作り出されたいかなる嘘にも勝る」
解説
この言葉は、真実そのものの価値が語り手の意図によって大きく変わることを示している。正しい事実であっても、それが相手を傷つけたり貶めたりする目的で使われると、虚偽以上に危険で有害になりうる。つまり、真実は純粋に善ではなく、使い方次第で毒にも薬にもなるという警告である。
歴史的背景として、ブレイクは社会制度や権力による抑圧を批判し、人間の想像力や自由を守ろうとした思想家であった。この言葉もまた、権力者や支配者が「真実」を武器として人を支配する可能性を批判していると解釈できる。善意のない真実は、虚偽以上に残酷な支配の道具となりうるのだ。
現代においても、ニュース報道やSNSでの「事実の切り取り」や「正しい情報の悪意ある利用」がしばしば見られる。ブレイクの言葉は、私たちに情報社会での倫理を考えさせる。事実を伝えることの責任を忘れれば、真実そのものが人を傷つけ、嘘以上の害をもたらすことを教えているのである。
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