「極度の悲しみは笑い、極度の喜びは涙する」

- 1757年11月28日~1827年8月12日(69歳没)
- イギリス出身
- 詩人、画家、銅版画職人、神秘主義思想家
英文
”Excessive sorrow laughs. Excessive joy weeps.”
日本語訳
「極度の悲しみは笑い、極度の喜びは涙する」
解説
この言葉は、感情が極限に達すると反転するという人間心理の逆説を示している。悲しみがあまりにも深いと、涙を超えて笑いがこみ上げることがあり、喜びがあまりにも大きいと、笑いではなく涙となって溢れ出す。ブレイクはこの現象を通じて、人間の感情の奥深さと複雑さを描き出している。
この思想は、彼の芸術観や人間観とも一致する。ブレイクは善悪、光と闇、喜びと悲しみといった二項対立を単純に分けるのではなく、極限まで突き詰めたときに両者が入り混じると考えた。感情もまた直線的ではなく、循環的であり、極端に達すると逆の表現へと転じるという認識は、彼の詩的表現や象徴的イメージに繰り返し現れている。
現代においても、この名言は人間理解に深い示唆を与える。例えば、葬儀での張り詰めた空気の中に笑いが生まれることや、結婚式で新郎新婦が感極まって涙することはよくある。強烈な感情は境界を越えて表出し、逆の形を取ることがあるのだ。ブレイクの言葉は、人間の感情の豊かさと、その表現の奥深い真理を端的に語っている。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
「ウィリアム・ブレイク」の前後の名言へ
申し込む
0 Comments
最も古い