「敵を赦すことよりも、友を赦すことのほうが難しい」

- 1757年11月28日~1827年8月12日(69歳没)
- イギリス出身
- 詩人、画家、銅版画職人、神秘主義思想家
英文
”It is easier to forgive an enemy than to forgive a friend.”
日本語訳
「敵を赦すことよりも、友を赦すことのほうが難しい」
解説
この言葉は、友情における裏切りの深い痛みを示している。敵からの攻撃や害は予期されるため、赦すことができる余地がある。しかし、友人からの裏切りは信頼と愛情を基盤に築かれているだけに、その破壊はより大きな傷を残す。ブレイクはこの人間心理を見抜き、信頼を裏切られることの方が敵意よりも赦しがたいと指摘した。
この洞察は、彼の社会批評的な視点にも通じる。18世紀末から19世紀初頭のイギリス社会は形式的な友情や社交関係に満ちていたが、ブレイクはそうした偽りの友愛や裏切りを鋭く批判した。彼にとって友情は単なる関係ではなく、魂の絆であり、裏切られた時の痛みは敵意を超えるものであった。
現代においても、この名言は普遍的である。人間関係の中で、敵からの攻撃は外的な対立として受け流せることも多いが、友人からの裏切りは信頼の喪失を伴い、心の奥深くに影響を残す。そのため赦すことはより困難となる。この言葉は、友情の重みと、信頼関係が崩れたときに生じる苦しみの深さを鋭く言い表している。
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