「芸術は裸の美が示されずしては決して存在し得ない」

ウィリアム・ブレイクの名言・格言・警句
ウィリアム・ブレイクの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1757年11月28日~1827年8月12日(69歳没)
  • イギリス出身
  • 詩人、画家、銅版画職人、神秘主義思想家

英文

”Art can never exist without naked beauty displayed.”

日本語訳

「芸術は裸の美が示されずしては決して存在し得ない」

解説

この言葉は、芸術と美の不可分な関係を端的に表現している。ブレイクにとって「裸の美」とは、単なる肉体の裸形を意味するだけでなく、本質を覆い隠さない純粋で率直な美を指す。芸術は虚飾や偽りではなく、ありのままの美を示すことで初めて真実性を持ち、存在し得るという思想である。

この思想は、彼の芸術活動そのものと結びついている。18世紀末から19世紀初頭の芸術は形式や規範を重んじる傾向があったが、ブレイクは人間の身体や自然の本質を象徴的に描き出し、精神的真理を表現することを目指した。裸の肉体は生命力と神聖さの象徴であり、彼にとって芸術はこの根源的な美を隠さず提示する行為であった。

現代においても、この名言は示唆的である。芸術は時代や社会の規範に挑みながら、真実の美や人間存在の本質を曝け出すことで力を持つ。それは絵画や彫刻における裸体表現に限らず、文学や映画、音楽においても「裸の心」や「本質の美」を示すことに通じる。ブレイクの言葉は、芸術が真に存在するためには、隠さない美の提示が不可欠であることを力強く語っている。

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