「ヒトラーのような者は現れては消える。しかしドイツとドイツ国民は残る」

- 1878年12月18日~1953年3月5日
- グルジア(ジョージア)出身
- ソ連共産党書記長(最高指導者)、ソ連邦大元帥
英文
“Hitlers come and go, but Germany and the German people remain.”
日本語訳
「ヒトラーのような者は現れては消える。しかしドイツとドイツ国民は残る」
解説
この言葉は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツとの戦いが激化する中で、敵国の指導者と国民を区別する姿勢を示した発言である。1942年2月23日、防衛人民委員命令第55号の中でスターリンは、モスクワがドイツ軍の脅威にさらされる状況下でも、全ドイツ国民を敵視するのではなく、ナチス政権とその指導層に焦点を当てるべきだと訴えた。
この発言には、戦争遂行上の現実的な配慮も込められている。戦後の和平やヨーロッパの安定を見据え、民族全体を永久の敵と見なさず、将来的に協調や再建が可能であるというメッセージを発することは、政治的にも戦略的にも重要だった。また、ドイツ国内外の反ナチス勢力への連帯や期待を示す意味合いもあったと考えられる。
現代においても、この言葉は指導者や体制と、その下に生きる国民とを同一視しない重要性を示す警句として価値を持つ。国家間の対立においても、個々の国民の尊厳と未来を切り離して考える視点は、紛争後の和解や国際関係の再構築に不可欠である。
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